スズメ🐦という名前で、
アラフォー夫婦の子育てのことや、家庭のお金のことなどを父親/夫目線で書いている。
同じような境遇(アラフォー夫婦、妻と子供がいる)の方に、この家族日記が少しでも役に立てば幸いだ。
年始に私の実家へ帰省してきた。
もちろん妻とチュン太(1歳4か月の息子:ブログ上の呼称)も一緒に。
コロナ禍ということもあり、私の両親はリアルチュン太と会っていなかったのだが、ようやくこの度初顔合わせとなった。
今回のブログでは、2泊3日の道中のことはもちろん、計画段階で満載だったトラブルなど、幼い子供を連れて帰省するご夫婦には共感頂ける内容なので、ぜひご一読いただきたい。
なんとも騒がしい2022年の始まりであった。


行くの?行かないの?

帰省するかどうかの決断は、ギリギリまでかかった。
それでもこのタイミングで帰省しようと決めた理由は一つ。
今回を逃すと次回がいつになるか分からないからだった。
スズメ家の今後の長期スケジュールの中にある大きなイベントとして、
「4月から妻の職場復帰」がある。
現時点であれば、私が仕事の休みを取ってしまえば帰省することが可能なのだが、4月以降になるとこれがなかなか難しい。
共働きで、私はサービス業、妻は土日休み。
なかなか2人の休みが合わないので、長期間の休暇を取るタイミングがなくなってしまうことが想定された。
これが最も大きな「行く」理由であった。
逆に「行かない」理由もあった。
(想像されるかもしれないが)妻の精神的な負担だ。
義父母や親戚と顔を合わせて世間話をしつつ、チュン太の面倒も見ないといけない。
妻も率直に「気を使うのが面倒だ…」と漏らしている。気持ちはわかる。嫁姑の関係なんて只の他人なのだ。私だって妻の両親と長時間一緒に居ろと言われると、正直気持ちが乗らない。そういうものだ。
他には長距離異動の心身への負担も、行かないという理由になり得た。
が、これは次から説明する「課題の抽出と対策」によって解消、その結果帰省が決行されることとなった。
さて、次は大揉めだったアラフォー夫婦の課題解決の様子を見ていただこう…


課題の抽出と対策

さて、いざ行くことに決めたとはいえ、実際にはたくさんの課題が待ち受けていた。
年末、ディズニーランドに2泊3日で行ったのだが、そのときはすべて妻が旅行の手筈を整えてくれた。
今回は私スズメの実家に帰るのだ。私がプランニングする責任がある。
ましてや妻はディズニーランドの時のように”ノリノリ”ではない。
(行かなくて良いのなら行きたくはない…)ぐらいの精神状態だ。

ディズニーランド!!!!
と

旦那の実家・・・
の行きたいレベルの比較は、

友達に奢ってもらう
高級焼肉店!!!!
と

苦手な上司との
大衆居酒屋・・・
ぐらいの違いがあるのだ。少なくとも妻にとっては…
ということで、この「課題を抽出して解消する」という作業はとても重要だったのだが、課題=要は不満がストレートに飛んでくるので、私にとってもなかなかのストレスだった。
実際に課題となった項目をいくつか挙げてみる。
- チュン太が長時間の移動に耐えられるのか?体力的な不安。
- 私スズメが運転、妻が後部座席でチュン太の面倒を見る。長時間これは嫌だ。妻も運転したい(チュン太の世話から開放されたい)
- 地元での行動スケジュールは?チュン太がぐずついたらどうするの?ってか、絶対に親戚宅で長居したくない。。。
- ホテル、特にチュン太とのお風呂問題は?ユニットバスはNG。できれば洗い場のある部屋がいい
さて、これらの課題を妻から拝聴したときの私の率直な意見は以下の通りだ。(恐れ多くてあまり口には出していないが…)
- 長時間移動の体力面 → ディズニー行ったんだから経験済み。若干今回のほうが移動時間が長いが…大丈夫でしょう。
- 運転者問題 → 代わることは問題ない。が、妻には「授乳」という最強の武器があるので、泣いた時に安心なのだが…
- 地元での行動予定 → ざっくりでOKでは?チュン太の機嫌や相手の出方によって変わるんだから、細かくは決められん…
- ホテル問題 → まあ風呂は洗いやすい広いほうが良いな。金額によるけど。※これは大筋で同意
結果、4つの課題の内、3つの項目で私は反発しているw
このままの私の意見を伝えることは、今回の旅の崩壊を意味する。
私は根っからの適当な性格なのだが、ここはグッとこらえて、妻の意向に添えるよう課題の解決策を提案した。
- 長時間移動問題
→ 行きは地元まで直行。ここは我慢。地元での滞在時間を長くしたいからだ。ただし帰りは直帰せずに、中間地点でもう1泊することにした。これで1日あたりの移動距離が分散され、チュン太の体力面の課題も半分くらいは解決。合意に至った。ただし追加の出費であることは致し方ない。 - 運転者問題
→ 妻も運転したいのだが、あまり複雑な経路は嫌!という超難題だ。これの対策は、3つほど経路をGoogle Mapで調べ、最も単純(と思われる)経路を提案し合意された。JCTでの合流や分岐などの数を細かくカウント。時間は少しかかるが、走りやすい道を選択した。さらにどちらが運転するかは、出発してから毎回の休憩の度に確認した。基本的に妻に運転させていたが、まあ結果なんとかなった。 - 地元での予定問題
→ 「◯時ホテルチェックアウト」「◯時実家着」「◯時親戚宅訪問」「◯時ホテルへ出発」などの行動計画を細かく作成して妻に提出。あくまでも予定ということで、家での滞在時間などは前後することをご理解いただいた上で合意となった。※実際、行動予定はほぼ崩壊していた - ホテルの部屋・風呂問題
→ これは私も大筋合意しているので、ユニットバスは避けてなるべくチュン太と入っても大丈夫そうな風呂の部屋をチョイスした。もちろんホテルを予約する前に妻に提案。「何故この部屋にしたのか?」「他のホテルはなかったのか?」などの面談をクリアし、なんとか合意に至った。その結果、地元ではおそらく一番高級なホテルの良い部屋になってしまった。田舎なので、選択肢が少ないのだ。
このように、課題を解決して無事に帰省を終えることができたのだが、その裏ではそれはもう本当に揉めに揉めた。
妻は当初、私のあまりにも適当なプランニングに嫌気が差していたのだろう。
(こいつは本当に行く気があるのか?)
(こんな適当な準備で…)
(チュン太の面倒を見るのはどうせずっと私なんだろ)
(こいつは運転だけしてればいい…)
(慣れない実家。チュン太にとって危険がたくさん!)
(私は面倒を見て、親戚に気を使って話して…)
(こいつは実家だから気楽でしょうけど)
(チュン太の機嫌が悪くなったときだけ私にパスするのよね…)
(どうせ私が色々要望出さないと何も考えないんでしょ)
こんな内容のことを、直接言われたりもした。
私にも反論があったので、かなりイライラしたのは事実だ。
そんな状態なので、LINEのやりとりでも大人気ない対応を取ってしまって、余計に怒らせてしまった。
(あまり思い出したくないので詳細は省く)
私は(これだと解決しないな…)と思い、仕事終わりにコンビニのスイーツを買って、夕食時に謝罪の言葉とともに渡した。

これに対して妻の反応だが、
「は?なんで謝る必要があるのか分からない」
「あなたは自分で悪いことをしたと思ってるんだ?」
「こんなもの(コンビニスイーツさん申し訳ない)で許してもらおうとしているのが余計にムカつく」
なんと、手土産とともに謝罪をしたことで、逆に炎上してしまうという、全く予想していなかった結果になった。
その後であるが、
大体我々夫婦の喧嘩は時間とともに沈静化してくので、
普通に色々とスケジュールや準備を進めていた。まあ最初はギクシャクするのだが、2日も寝れば忘れるものだ。
ということで、
無事(なのかは分からないが)課題の抽出と解決が完了。
これで一応は不安もなく出発することができる状態になった。(今でもその時のコンビニスイーツを見ると動悸が…)
実際のスケジュールを、次に紹介しているが、当初の計画とは結構変わってこうなった。
参考にして頂ければ幸いだ。


旅のしおり

全体のスケジュールは以下の通りだ。
特に大きなトラブルもなく、無事に帰ってこられた。
出発前の揉め事が嘘のように、家族愛にあふれる旅となったのは意外な収穫だった。
〜両親に初孫🧒を見せよう〜
2泊3日で地元へ帰省ツアー
- 1日目🌅🌅出発
幸いチュン太の機嫌もよく、8時頃には出発できた。
今から私の実家までの長旅だ。適度にSA(サービスエリア)を経由しながら進む。
運転はなるべく妻に。ディズニーの時の不満が鬱積していたようなので…ちなみに妻は、結構飛ばす・・・私はとてもスロー・・・ - 1日目昼🌞SAなど経由
3回ほどSAなどへ立ち寄る。
食事やおむつ交換、記念撮影など。旅の思い出が増えていく。 - 1日目夕🌇地元のホテルに到着
当初の予定より早く出発できたので、到着も早まった。
部屋をチェックしつつ、しばしゆったり。近所のイオンへ買い出しなど - 1日目夜🌃(チュン太の)叔父さん訪問
要は、私の兄弟だ。実家の近くに住んでいるので訪問。
ギャン泣きしたので、早々に退散した。
チュン太にとっては初の親族との交流だった。見知らぬオヤジに囲まれるチュン太は号泣だった… - 2日目朝🌅実家訪問
翌朝10時頃、ホテルをチェックアウトして実家へ向かう。
一度荷物を置いて休憩。父母とは初対面となったが、チュン太はここでお昼寝タイム。
が、このあと速攻で起こされて移動することに… - 2日目昼🌞親戚へ訪問
私が幼い頃からお世話になっている親戚宅へ、私の両親と一緒に訪問。
予想はしていたが、まだ正月明けてすぐということもあり、盛大にもてなされることに。
ここでチュン太は初対面の爺さん婆さんたちに取り囲まれて、基本泣いていた。ここが旅のメインだった。 - 2日目夕🌇再度実家へ
親戚宅でのもてなしを適度にかわしながら、頃合いを見て退散(沢山のお土産を持たされた)
再度実家へ移動。改めて私の両親とチュン太の交流タイムとなった。 - 2日目夕🌇移動
16時ごろ、実家を出発。
帰路は一気に帰らず、中継地点でもう1泊する。チュン太もお疲れの様子だったが、車中でいなり寿司を食う元気はあった。 - 2日目夜🌃ホテルに到着〜宿泊
なかなかいいホテルだった。地元のホテルよりも安かったのだが、部屋には満足できた。
ここでは、親戚から頂いたお土産(お寿司や仕出しなどをパックに詰めたもの)を晩御飯にした。それにしても量が多い。帰省した時の親戚や両親は、子供が貧困で餓死寸前の状態だと勘違いしているのではないか。こっちは普通にアラフォーのオヤジだ。そんなに食えない。 - 3日目昼🌅自宅へ出発
ホテルを正午ごろにチェックアウト。
一応近所のショッピングセンターへ立ち寄りお買い物。
チュン太はお昼寝タイムだったので、買い物が捗った。その後は自宅へ一気に帰る。 - 3日目夜🌃帰宅
19時頃に帰宅。いつもどおり風呂に入って就寝。


トピックス

ここでは今回の帰省で起こった印象的(?)な出来事をいくつか取り上げてみた。
(後で見返してみたが、これは本当に只のほっこりする日記なので、あしからず…)
【階段好きの真価を発揮】

チュン太は階段が好きなようだ。
発見すると一目散に駆け寄り、まず、登る。まだ一人では登れないので、手を繋いで登る。
ある程度登って踊り場、または上階まで到達する。
すると、降りる。これもまだ一人では降りられないので、手を繋いで、1段ずつ降りる。
元の場所に戻ってくると、Uターンして、また、登る。もちろん手を繋いで。
そして、降りる。この繰り返しだ。
途中で立ち寄ったSAの階段、地元のショッピングセンター、実家や親戚の家にある階段など、目につく階段という階段はすべて踏破したのではないか。
私の父母がチュン太の手を取り階段の昇降をすることもあったのだが、なんと1往復で「もういい…代わってくれ」とギブアップしていた。
孫の要望に応えられない体力しか無いとは、何とも切ないではないか…
【父、チュン太を泣かしにかかる】

はじめは父も、おそるおそる触れている感じだったが、次第に調子に乗ってきた。
どうしてもチュン太が泣いてしまうので、気に入られることを放棄したのだ。
少し大き目の声を出して、叱るような口調で話す。というか叱っている?注意している感じだ。
チュン太側は(なんか大きな声で言ってるな)ぐらいだったのが、あまりにしつこいのでギャン泣きのリアクションで返した。
これにて父は大爆笑w「いや〜泣いた泣いた!」と言う感じで、何とも性格の悪いオヤジであろうか。自分の親でなければ・・・
チュン太さんは初の帰省で、見事トラウマを植え付けられたのである。
2回めの面会が今から楽しみだ。
【宴席での大人たちの落ち着き】

座敷でテーブルを囲むように、大人たちが座る。
私や妻、チュン太も交じる。
私と、私以上に妻は、チュン太が何かやらかさないかヒヤヒヤしていた。
なにせ好奇心の高まるお年頃に、すべての景色、初めて目に入るもの、全てがおもちゃなのだ。
・テーブルのガラスコップに手を伸ばす。
・枝豆を取ろうとする。
・焼鳥の串も
・なんだか高そうな床の間の置物も
全部おもちゃだ。
私と妻が近くで制止しながら対応していたのだが、大人たち(両親や叔父、叔母)の何とも冷静なこと。
普通、チュン太がガラスコップを手に取ろうものなら
「こら!危ないから!離して!」とすぐに制止するのだが、この大人たちは踏んできた場数が違う。。。
ガラスコップを手にとっても、全く動じない。みんながチュン太の動向を見ているのだが、誰一人として腰を浮かさずどっしり座っている。
曰く「それば分厚いガラスだから簡単には割れないから…」だとか。
また、卓上の料理にチュン太が手を伸ばしたときも、我々はすぐに制止するのだが、
親族どもは「あ〜、やっぱりミニトマトは赤いから掴むのかね〜」だの「枝まめは珍しいかね」だの「それは唐揚げよ〜」だの。
私もだんだんと緩くなってきて、ほとんどものは手づかみさせるようになってしまった。誰も動じないのだから・・・
唯一、エビチリだけは全力で制止した!
【チュン太、猫と触れ合う】

実家では猫を飼っている。もうかなりの老猫(妖怪レベル)である。
私も久しぶりに抱きかかえたが、ほぼ骨と皮状態で、あまりの軽さに声が出てしまった。正直、最期?にチュン太と会わせられて良かった、というレベルの年齢だ。
そんな老猫とチュン太が面会。
チュン太は「なでなで」「よしよし」というスキルを持っている※対象を優しく撫でて接する行為
我が家の老猫が、チュン太によって力任せに殴られでもしたら、それはもう悲惨なことになるので、チュン太には「なでなで」「よしよし」で接するように言ってみた。(理解しているのかは微妙だったが…)
するとチュン太はすべてを理解し、優しく老猫を撫でた。
その場に居た全員が笑顔になる、なんとも心温まる瞬間だった。
その後老猫のほうがチュン太への興味が無くなったようで、一瞬でその場を去ってしまった。(身の危険を感じたのかもしれない)
収穫として、チュン太は恐らく猫アレルギーはなさそう、ということも分かった。妻がそうなので、可能性はあったのだが、現時点では一安心だ。
【チュン太、いなり寿司がいける】

叔父・叔母の家では、宴席や季節の節目の行事に必ず、自家製のいなり寿司が振る舞われる。
今回も例外なく、概算で30個〜40個近いいなり寿司が卓上に並んでいた。※1人あたり6個くらいのノルマだ…
私は幼少の頃から慣れ親しんだ味だったが、チュン太は初めてだ。
食べさせてから気がついたのだが、酢飯が初めてだった。多分油揚げも初ではなかろうか。
が、かなり気に入ったのかムシャムシャと食されていた。
その場で丸々1個を平らげ、帰路の車内でも持ち帰ったいなり寿司をほぼ1個平らげた。
油揚げはやや食感が固く気に入らなかったのか、次第にシャリだけを欲するという好き嫌いを発揮した。
私が食べていたものを、息子も食べる。なんだか時の流れ、歴史の堆積を感じた瞬間であった。


まとめ
計画段階では夫婦で揉めはしたが、なんとか無事2泊3日の帰省を完遂した。
感想としては、やはり帰って良かったと思った。
妻も当初の心配事はさほど起こらず(チュン太がぐずってギャン泣きする等)気を使ったではあろうが、親戚ともいい感じで接してくれた。
何より両親が喜んでくれた。
孫が泣いていても、両親は笑顔なのだ。不思議だが、ずっとそんな光景を見続けていた。
年齢的に、私の両親はあと何年くらい生きられるのだろう。
仮に余命10年だとした場合(本人たちには無断で死んでもらってすまないが…)
よくある話だが、両親と何時間くらい一緒に過ごすことができるのかを計算してみた。
年に1回帰省するとして、
実際に会っている時間は6時間〜長くても8時間くらいだろうか。朝食から夕食まで一緒に過ごしてそれくらいか。
それがあと10年。
ざっくり60時間〜80時間。丸3日間ということになる。
一睡もせずに3日間=72時間、両親と過ごしたら終了だ。二度と会えない。(一気に3日間は嫌だ。小分けにして会いたい)
とまあ、こんな悲壮な計算をしたところで何も生まれないのだが、
「なるべく時間を作ってチュン太に会わせてあげたい」と、年をとった両親の心の底から滲み出るようなしわくちゃの笑顔を見て、私は思った。
孫を両親に会わせる、という
チュン太が生まれてから発生した、私の中の重大タスクがこの日、”完了”フォルダに移された。
が、”繰り返し””毎年”に再設定し直して戻しておいた🐦



