スズメ🐦という名前で、
アラフォー夫婦の子育てのことや、家庭のお金のことなどを父親/夫目線で書いている。
同じような境遇(アラフォー夫婦、妻と子供がいる)の方に、この家族日記が少しでも役に立てば幸いだ。
今回は「お金」がテーマの話題。
最近、株の売買で大損した。
私の中では、今後の資産運用の方向性を変えた一大事件だったのだが、
これから個別銘柄の短期売買をする方には、失敗談として参考になるはずなので、是非最後までお読みいただけると幸いだ。


新年早々、株で負けた話など縁起でもないのだが・・・
そうそう、あらためて・・・
明けましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。
(前回のディズニーのブログを投稿したのはなんと元日だったのだが、挨拶をしていなかった)
さて、今回のタイトルは正確には事実と少し異なっている点をまずお詫びしておこう。
株の取引が始まる2022年1月4日(新年早々)に大損した、というわけではない。
これではまるで、1月4日に株価が大暴落したかのような印象だが、実際の日経平均の株価はこのように推移した。

ご祝儀相場なのか、1月4日には上昇。その後、現時点では年末を下回る株価となっている。
ということで、私スズメの状況を正しくお伝えすると、
「既にかなり大損していた状態だったので、1月4日から損切りを開始を決意して実行した」
ということだ。
※「損切り」についてはこちらの説明を。。。
要するに、もう諦めたのだ。マイナスでも良いから売ってしまおう。
という行動を、年明け早々に行った次第である。
それでは何故、私スズメがそこまで株で損をしてしまったのか。
損をしたということは、まず株を買って、その株価が下落したということだ。
そのあたりの経緯を以下に詳しく説明しているので、
私のようにセンスのない方は、本当に真似しないでいただきたい。
(その点、積立NISAは比較的安心だ…)


インデックス投資の欠点と個別株売買の作戦

私スズメの資産運用のベースとなっているのは、
つみたてNISAやiDeCoといったインデックス投資信託である。
要は、色々な企業の株が入ったパックの状態の商品を購入し、且つプロに指標に基づいて運用をお任せ、その利益を頂戴する、というものだ。
これであれば私が運用するよりも、かなりの高確率で好成績=利益をもたらしてくれる(実際に現時点ではそうなっている)
が、なんということだろう。
この投資信託には唯一の欠点があった。
それは「退屈さ」である。
一度購入してしまったら、あとはプロがいい感じにしてくれるので、私はやることがない。
それが良い点でもあり、欠点でもある。
ということで、私は退屈しのぎで(と言えばなんだかカッコいいのだが…)
リスク許容ができる範囲の金額で、個別銘柄の売買をしていた。
やるからには儲けたいので、色々な方法を勉強してみた。本も何冊か買った。
そして2021年4月頃、
一つの作戦を確立し、実行=株を買い進めたのである。
ずばりその作戦とは・・・
「値下がり率ランク上位からチェック」作戦だ。
なぁに、単に値下がりしているお買い得な株を探して買うという、株をやったことがない人でも思い付きそうな作戦だ。もはや作戦と呼ぶことすら恥ずかしい。
が、ここは恥を捨てて、もう少し詳しく説明しよう。(言っておくが、既に失敗した作戦を紹介しようとしているのだ)
ところで、私はYahoo!ファイナンスで保有銘柄の株価や、他のデータなどをチェックしている。

まず、上の画像のように「値下がり率」のランキングを表示。
これを順番にいくつかチェックしていく。
基本的には、東証1部の銘柄しか購入しないようにしていた。
理由は、会社が倒産する確率が一番低そうだからだ(そのようなデータがあるのかは調べていないが…)
次に、SBI証券のページで、その企業の状態を見る。
チェックする項目はざっと以下のような感じだ。
- 株価が大きく下落した要因は何なのか?
- どんな事業をしているのか?
- 利益は出ているのか?
- 配当は安定しているのか?
- 配当利回りは?
- お買い得なのか?(PER/PBR)
- 過去のチャートの底値はどれくらいか?
- 借金の状態は?
- 来期の業績予想は良いのか?
実際の画面は以下のようなものだ。
(ここでは値下がり率ランキング画像に出ていたアイサンテクノロジーを事例に)


このようなページを見ながら、
「この株は大きく値下がりしているが、今後上昇するのか?」
を検討していくのだ。
将来の業績に希望が持てそうなら「買い」
少しでも不安な点があれば「買わない」
安く買いたいので、安い順にチェックする。
例えるなら、不良品の中に混じってしまったまともな商品は無いか?を確認する作業だ。
とても安直な作戦なので、株をやったことがある人は誰しもが実践したことがあると思うのだが。
それでもネット上で積極的に紹介されていないのは、この作戦の成績が良くないからに違いない!
(それに今気がついた…)
さて、買ったらしばらく放置だ。
何しろ自分が「上がる!」と信じて購入した株だ。ソワソワしてはいけない。
難しいのは「どうなったら売却するのか?」という基準だ。
私はそこまで資金がないので、基本は100株しか買わない(買えない)のだが、
売却のルールとしては
差益で1万円前後になったら売却をする。そうなるまでは保有しておく。
ただ、延々と保有するのも無駄なので、売却を判断する保有期間の目安としては、数週間から1ヶ月前後とした。
ざっくり、このような作戦を立てて、2021年の4月からコツコツと売買を実施していったのである。
さて、成績はどうなったのか?続きを見てほしい。(結果はタイトルで先に言ってしまったのだが…)


結果

トータル収支はずばり、
マイナス15万である‼
※2021年4月〜12月
少し振り返ってみよう。少しも振り返りたくはないのだが。。。
出だしは好調だった。
1ヶ月毎に、2〜4銘柄を購入したり売却したりを繰り返した。
作戦を開始した4月から8月頃までの期間で、合計およそ15銘柄を売買。
そのうちマイナスだったのはなんと2銘柄!
自分でも天才かと思う成績だった。(大体こう考える奴は勝てないのだ)
毎月数万円ずつ増加する資産を見て、私は思っていた。
(これは投資信託よりも効率がいいのでは??)
私は個別株の売買を継続した。
が、徐々に雲行きが怪しくなってきた。
8月、9月に購入した9銘柄のうち
6銘柄は利益が出て売却できたのだが、3銘柄はなかなか上昇せず1ヶ月以上保有している状態に。
そして10月、11月に購入した9銘柄はもっと悲惨だった。
利益が出て売却できたのはたった2銘柄。他は一向に上昇する気配なし。
それまで好成績を収めていた私は、マイナスで売却するのが怖くなっていた。
本来であれば1ヶ月前後を目処に、マイナスであろうと売却するというルールを自ら破り、(いつかきっと株価はプラスになる)と思い保有し続けた。
※これを属に”塩漬け”という
このルール破りが、結果的に傷口を広げてしまったのだ。
あくまでも結果論だが
早めに売却しておけばマイナス幅は抑えられていただろうし、売却した資金で別の銘柄を購入することも可能だったはずだ。
外的要因は、11月10日に発足した岸田内閣の影響が大きいと思っている。
それまでの菅内閣で、コロナもまあ一応落ち着きを取り戻し、経済もこれから立て直していこうという状況での首相交代。
岸田内閣の経済政策に期待が集まるが、これが全く歓迎されず、株価は「岸田ショック」という言葉で表現されるほど下落を繰り返した。

10月、11月に購入した私の株のほとんどは
この岸田ショックの影響もあり、12月中旬の時点でも上昇すること無くマイナスを重ねていった。
私は心が折れてしまった。
ここで本物の投資家は、値下がりを買い時と捉えて購入したり、ナンピンを行ったりするのであろうが、私は2021年の終わり、この相場の悲壮感を受けて株の売買に関してはある決意を抱いたのであった。


その後〜現在

悲壮感が私の周りをモヤモヤと覆っている年末、そもそも資産形成についてふと思い浮かんだことがあった。
(仮に私が病気や何かで働けなくなった時、そこで働いてくれてこその資産ではないのか?)と。
仮に、個別銘柄株の売買が上手くいったとしても
私が一切動けなくなったら継続することができない(まあ実際はPCを操作することくらいはできるのだろうが…)
理想は、何もしなくてもお金が舞い込んでくる仕組みだ。
ということは、
「配当金や分配金を積み重ねていく投資方法がベスト」
という一つの結論に至ったのである。
これなら、私が一切動けなくなったとしても、極論死んでしまったとしても、少なからず金銭を生み出す。
さて、それではどうすればそれが実現できるのか。
方法は2つ(私が知っているものだけで)
一つは、個別株の高配当株で配当金をもらう方法。
※こびと株さんのブログをご紹介↓

配当率が高い株を購入するこの手法のネックは、
若干ではあるが、売買のタイミングが結果に影響するということ。
個別銘柄の株なので、もちろん”安い時=配当利回りが高い時”に購入する方が良い。
更に、

今は安いんだけど将来性があるよね!財務状況も良い。
配当が継続して得られそうな企業体質だし増配の可能性もある。
さらに株価も今後上がる可能性がある!買いだね!
というように、その企業の将来を見極めるスキルが必要になる。
これは、私スズメは自分で個別株の売買を実践してみて、あまり(いや全く)才能がないと感じている。
なので、高配当株を買い増していくという方法は、若干敬遠している状況だ。
二つ目は、
高配当ETFで分配金を受け取る方法だ。
※たぱぞうさんの記事をご紹介↓ちょっと難しい用語も多いがご勘弁を
ETFというのは、
要は株の詰め合わせパックのようなもので、それをプロが売買していい感じに運用してくれるという商品だ。(投資信託と似ている。正確には売買タイミングなど細かく違う点がある)
その中でも高配当の株式を集めたETFもあり、そこから配当金(ETFの場合は分配金というらしい)が投資者に支払われる仕組みだ。
ETFは運用をプロに任せるので、(誤った)自己判断で売買することがない。
なのに分配金が支払われるという、理想的な仕組みである。
が、デメリットもある。
手数料だ。
個別銘柄を自分で購入して、配当金をもらうことについては、証券会社に支払う規定通りの手数料以外はかからない。
しかしETFや投資信託は、運用している企業への手数料が必要だ。
これが必要経費ではあるのだが「ちりつも」だ。
※米国ETFであれば経費率は0.1%未満のものも多い
さて、この2つの方法。
どちらも保有しているだけでいただける配当金が目的。

自分で高配当銘柄を買うか・・・

手数料を払ってプロに任せるか・・・
私の結論は後者、高配当ETFによる分配金狙いだ。
理由は、圧倒的に個別銘柄の売買が向いていないからだ。
(正確にはETFにも売買タイミングの良し悪しはあるのだが…まあ私は今回の損失で相当精神的にダメージを負っている…まさにガラスのメンタル。こんな奴は株式売買なんてしないほうが幸せになれるはずだ)
さらにETFだと分散も効く、というメリットがある。
個別銘柄だと、その会社が万一不祥事を起こして株価が急落すると相当痛いが、
ETFはパック商品なので、そのような不祥事企業が1つ入っていたとしても、そのETFパックそのものがダメになる確率は低い。
さて、どのETFを購入するか、それはこれから勉強して決めていく。
どなたか、お詳しい方がいらっしゃれば是非ご教示願いたい。
ちなみに
マイナス15万の損失を出して、残った資産はおよそ100万だ。
2022年は、こいつを元手にコツコツとETFを増やしていきたい。
分配金は小遣いにする。豊かな生活を送るための投資、というポリシーなので。


まとめ

「値下がり率」というフィルターを使って、いずれ値上がりするという根拠がある株を安く仕入れる。
思惑通り値上がりすれば売却する、というまさ王道のアクティブ運用を実践したアラフォーは結果、大損したので諦めて損切りした、という(何とも情けない)内容の実体験をご紹介した。
今ブログを書いている時点では、すべての株は売却済み。
保有しているのは積立NISAの投資信託銘柄のみだ。個別株は一つも無い。
アクティブ運用(売買で差益を稼ぐ方法)は、ある種商売的というか、ギャンブル的に映る。
そういえば私は昔からギャンブルに向いていなかった。
18歳から20代前半のころにはパチスロにハマった。
しかし私のお金は今もパチ屋に蓄えられたままだ。取りに行っても返してくれないのだろう。ケチ。
学生時代には友人と徹夜で麻雀に没頭したこともあったが、これまた勝った記憶が殆ど無い。
カードゲームやボードゲームなども然り。
色々な勝負事をそれなりに体験してきたが、周辺の人間が一様に口を揃えて私にこう言うのだ。
「スズメはほんとに引きが弱いなぁ」
社会人になって仕事を始めてからも、同じような経験がある。
企業の場合は、売上から経費を引いて粗利を出す。
私は「売上を上げる」という考え方はまだできるのだが、「経費」「粗利」となると、結構などんぶり勘定をしてしまうのだ。
「売上を上げれば良いんだろ?あとは知らん!」といった感じで、上司からしてみれば絶対に昇格させたくない対象であろう。
安く仕入れて高く売る、という商いの基本はどこかに置いて
「とにかく売れば良い!」的なダメビジネスパーソンの典型だ。
自身をそう自己分析しているので、今回の個別銘柄全部売却は正しい選択だと思っている。
プロに任せよう。プロは相当な勉強と経験を積んでいるのだ。
ブックオフで本を数冊買っただけの、売買規模が100万前後の人間が、プロに敵うはずがない。お手上げだ。
皆様もご自身の性格やこれまでの経験を、冷静に自己分析した上で投資方法を選択して頂きたい。
自分の才能の無さに気づいて行動することも、また才能の一つなのかもしれない🐦

